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fancyhousu ruri shop
ファンシーハウス"ルリ"
OPEN 9:00〜17:00(無休)
55 Soi Thonlor 19,
Sukhumvit 55 Rd.,Bangkok
10110
Mobile.081-850-3161
Tel.0-2712-8768
Fax.0-2712-7110
 ●本にも掲載されました
スチュワーデスの「秘」ガイド・バンコク
わがまま歩き・バンコク
バンコクを愛する本
(5)村の様子
 
村での交通手段は乗用車等は見かけず、ピックアップトラックかバイク。4人位ならトラックの前座席に座れるのですが、村人も一緒に乗り込むと乗り切れません。私もトラックの荷台に座りました。座りにくいし、直射日光がじりじり当り暑いし、車の振動が直に伝わりガタガタ揺れる。まるで荷物になったみたい。でも風をビュンビュン切りまさにオープンカーで気分は爽快。見上げるとイサーンの空は抜ける程青い。アル中気味の村長さんの運転なのでスピードを出したかと思うとヨロヨロ、ヨタヨタ。大丈夫かいな。その度に皆で「パーイ、パーイ(行け、行け!)」「キャーキャー」の大合唱。
 さて、トラックに乗って行った先は織物工場。たくさんの糸がずらりとかかった織機がありました。朝から晩までひたすら織っているのではなく、見学に来たからちょっと見せようかと動かしてくれました。何となく淡々とやっているのに、蛹(さなぎ)が蝶になって飛び立つかの様に織柄が出来て来るのです。様々な織柄をテープ状にぐるぐる巻いた物が無造作にいくつも置かれています。1cm織るのにも時間がかかる根気がいる作業です。この村の伝統工芸の織物を何とか生かしてみたいと、海外青年協力隊員のK君と試行錯誤して商品を作りました。今回の旅の目的は、この商品がどんな所でどの様に作られているか訪ね、商品を作っている人々とコミュニケーションを深めるためだったのです。

(4)村人へのお土産
 
村にたった1泊するだけなのにすごい荷物です。大型スーツケースにぎっしり20kg、キャリーバッグ10kg、ボストンバッグにも満杯に詰めました。その中身は宿泊やら食事やらでお世話をして頂く村人へのお土産です。捨てるにはもったいない衣類(男性用スーツからTシャツまで)やバッグetc.。ゴザの上にお土産を並べます。出て来るわ、出て来るわー。あまりの量にどうやら村人は私がバンコクから売りに来たと思った模様。これはお世話になるお礼でこのスーツケースごと全部差し上げます。そう説明しても誰も手に取ろうともしません。村人が全員揃うまで待つ事にしたようです。1人が手にしだすと潮が引くようにさーっとなくなってしまいました。要領の良い人は自分の服の上にゲットした洋服を着込んでました。バッグを肩に掛けている人もいます。何だかみんなニコニコ楽しげで持ってきたかいがありました。ところが、大型スーツケースだけがポツンと淋しげに残っているのです。このスーツケースは?と尋ねるとー。これは村の共有財産にし、バンコクに行く時など貸し借りするとの事。そんなにお役に立てて嬉しいです。唯、みんなで飲んでもらおうと持って来た新品のウィスキーはアル中気味の村長さんもろともドロンしてしまいました。

(3)村人の家へ向かう
 
何だかザワザワするなと思っていると、どうやら目的地に着いたらしく一応車掌が教えに来てくれる。終点まで行かないので、降りそびれたら大変!と慌てて降車口に行くとバスの前に群がりを怒鳴っている人達がいる。一体何が起きたの!事件でもあったのかと思ったが、よくよく聞いてみると「サムロー〜!サムロー〜!」とサムローの運転手が客引きをしているのでした。遠くに海外青年協力隊のK君の顔を見つけホッ。用意されたピックアップトラックに乗り、ホームステイ先の副村長さん宅へ。真っ暗な夜道。これで迎えに来て貰っていなかったら心細かっただろうな。副村長さん宅では私たちが泊まるというので掃除をしている所。朝ご飯は7時すぎなので、それまで横になったらということでゴザを何枚も敷き出す。全くの土間の上にゴザだけでは痛いだろうな。まぁ覚悟はして来ているものの、その土間には犬がのそのそ入って来、カエルもピョンピョン入って来、そこで寝るのかと寝ぼけ眼で呆然としながらゴザを敷いていると突如副村長さんの奥さんが2階を掃除し始め、2階で寝ることに。横になった途端睡魔に襲われ熟睡し、鶏と牛の鳴き声でのどかに目覚めました。さて村人と共に朝ご飯。バケツいっぱい山のようなとりたてのキノコの炒め物、産みたての新鮮卵で作ったオムレツetc...素朴だけど豊かな朝食を頂きました。

(2)タイの夜行バス
 
タイでは初めての夜行バス。やはり日本とは色々違いがありました。先ずはTV!超大音量なのです!夜9時出発ですから寝るには未だ早いですが、一体いつまでついているのやら。エアコンもガンガンかかっています。これもサービスだという事でしょうね。予め寒い(?)と聞いていたのでカーディガン等持って重装備し、それは大丈夫でした。ところがリクライニングシートを倒そうとすると、幾らやっても出来ない。壊れていたのです。これで7時間も行くのかー!いつの間にかスーッと出発。乗客は対向車のライトが眩しくて寝難いので徐ろにカーテンを締め出しますが、日本の様に車掌が回って来てきちっと全部閉め直すという事はありません。気が付くとTVも消え、やれやれと寝付いたかと思っていると、2時頃「30分休憩」と突然起こされてしまう。トイレもあるのに何でと思ったけど、新鮮な空気を吸うのに外に出る事にする。するとこんな真夜中に屋台でルークチンやらを焼いて売っておりタイ人は食べてるんですね。さすがに食欲はないしトイレでも行こうとするとアンモニアが目に沁みてくるほど臭くて汚い。タイ人も汚いと喚いて「もう外でする」と入らなかった人もいた位。幾ら暗いといっても外もなぁとじっと息を止めて中へ入るとトイレの壁には黒い模様がありました。よくよく見ると蟻の大群がうごめいていたのでした!!

(1)旅立ちは波乱の幕開け
 
タイに住んで20年余り。いわゆる観光地と言われている所は一通り行きましたが、今回はタイの僻地と言われる東北タイのイサーンに行く事になりました。飛行機に乗ってホテルに泊まるのではなく、村人の家にホームステイをするという初めての体験です。夜行バス1泊、村に1泊、ちょっとワクワクしながら、ちょっと覚悟もしていましたが、「えっ!そんな?」旅立つ前から波乱の幕開けでした。初めて長距離夜行バスに乗ってマハサラカムまで行くので、目的地の村まで回ってくれるという知り合いの運転手が運転する日に合わせて日程を決めました。ところが運転手は別の人になっていて今日のバスはその村を回らないと言う。そこまで行く人が少なければ回るルートを適当に変える事はよくあるそうなのですが、考えられない良い加減さ!まだ暗闇の4時に着いてそこからサムローに乗ってと言われてもイサーンで私のタイ語が通じるかしら?一体どこに連れて行かれるのやらとさすがに能天気な私も心配になり、主人もそんな危なっかしい事をしてわざわざ行かなくてもと難色を示すし、これは無理かなと思っていると、海外青年協力隊員の河野君(以下K君)が村人に頼み、車で迎えに来てくれる事になり何とか出発!


■番外編コラム 〜バンコクという街
 
日本に帰りたくない要因の一つに通勤ラッシュがあります。乗れそうもない車両に乗る人を押し込む 押し屋さんまでいますね。
 それと対称的なのがタイ。ラッシュ時に電車が着いているのにホームに人がたむろしているのです。この電車に乗ってはいけないのかと一瞬たじろぎました。
 電車を見送ってホームでのんびりと立っているタイ人の柔らかな表情。それを見ているとあせってギューギューの電車に乗る事はない!次の電車に乗れば良い。電車が来たからってあわてて走って乗る事もないんだ。そう思うと肩の力がスーッと抜けて心が軽くなりました。
 エスカレーターに乗ってタッタカ歩く人をあまり見かけません。タイで走っている人を見かける事もありません。走っているとタイ人が振り返って見る事でしょう。
 歩く速度もタイ人はゆっくり。バンコクに住んでいるタイ人はちょっと速めだそうです。長くタイに住んでいると、どんどんタイに同化されてしまいます。私も日本に帰って歩いていると追い抜かされる事が多くなりました。
 無理をせずゆったりマイペースで生きるタイ人の生き方。そんな国民性が電車の乗り方や歩き方からも見受けられます。

■番外編コラム 〜自転車発見
 自転車発見!折りたたみ用ではなく、普通の大型自転車です。でもここはBTSの車両。へぇー、こんなの持って入っていいんだ。でもこれをBTSに乗せるのは大変だろうな。日本の電車では大きさによる持込制限があるので、見かける事はありません。が、車両の中の自転車は違和感なくすっかり溶け込んでいます。周りの人も別に驚いている様子もないのです。自転車に乗ってBTSの駅まで行き、BTSに自転車を乗せて着けばまた使う。なんて良いアイディア!と思ったけどやっている人は少数派でしょう。ところで、タイには日本の様に老人用シートや優先席というのは特にありません。が、「必要とされる方には譲りましょう」というのが書かれています。それとやはり仏教国。「お坊さんに席を譲りましょう」というのも書かれているのです。タイでのお坊さんへの敬意の表れがうかがえますね。優先席があってもあまり席を譲って貰えない日本。どこにいても気持ち良く席を譲り合うタイ・・・。
 BTSに自転車を持ち込むのは何れ難しくなるかも知れません。が、席を譲り合う優しい気持ち、お坊さんへの尊敬の気持ちはいつまでも残ってほしいですね。


著者プロフィール 瑠璃
大阪府出身。夫の赴任に伴い、香港在住6年、タイ在住21年。15年前から雑貨店を経営。タイ国立博物館ガイドグループのメンバーで「ラマーマキエン物語」のお話をライフワークにしています。

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