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タイ語で月の名前を覚えるのはむずかしいですね。日本で言えば「睦月」「如月」といったところでしょうが、一体どういった意味なのでしょう。実は前回のソンクラーンの由来に関連しているのです。太陽は毎月12星座の間を移動しますが、タイ語の月の名前はサンスクリット語の星座の呼称だったのです。という訳で五月はプルサッパーコムすなわち丑座(うしざ)の月です。
さてまだまだ厳しい暑さの五月には太陽の熱で赤々と燃えているかのような花をつけている木がよく目につきます。まさに南国の花と言えますね。この花は「火焔樹(かえんじゅ)」とも「鳳凰木(ほうおうぼく)」とも呼ばれています。英語名 Flame Tree から「火焔樹」という名がついたのだと思いますが、一方タイ語では「ハーンノックユーンファラン」といい「西欧から入った孔雀の尾」という意味になります。傘型に開いた樹冠の形は孔雀の尾が広がった形に似ていますが、枝ぶりの広がりの豪華さも孔雀の尾を思わせます。「鳳凰」とは古くは中国漢時代の画像石に描かれており孔雀を空想化した神鳥と言われております。そこで「鳳凰木」という名前がつけられたのでしょう。このように色からと形からと2つも名前があるのは面白いですね。
【5月の祝日と行事】
1日
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メーデー |
5日 |
国王即位記念日
現国王ラーマ9世が1950年の5月5日に即位された記念日 |
7日 |
仏誕節(ヴィサーカプーチャー)
仏教徒にとり最も重要な日で仏陀の生誕、悟り、入滅が同じ日に起こったということで祝われる |
16日 |
種耕節、春耕節(プート・モンコン)
バラモン教の儀式に基づき農耕の開始を示す行事。国王、王妃臨席の下で王宮前広場で行われる。聖なる牛の犂(すき)で耕す「犂起こしの儀式」はインドの「ラーマヤナ物語」にさかのぼることができるでしょう。「種蒔きの儀式」を行い最後に牛に7種類の餌(籾(もみ)、とうもろこし、豆、ゴマ、酒、水、草)を与えどれを牛が選ぶかによってその年の作物の収穫を占います。 |
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1月
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モッカラーコム(山羊座) |
2月
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クンパーパン(水瓶座) |
3月
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ミィーナーコム(魚座) |
4月
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メーサーヨン(羊座) |
5月
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プルッサパーコム(丑座) |
6月
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ミットゥナーヨン(双児座) |
7月
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カラッカダーコム(蟹座) |
8月
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シンハーコム(獅子座) |
9月
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カンヤーヨン(乙女座) |
10月
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トゥラーコム(天秤座) |
11月
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プルッサチカーヨン(蠍座) |
12月
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タンワーコム(射手座) |
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