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<ルリのつれづれ記>
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Vol.5
 前回では物語の大筋をお話しましたので、全体の流れはお分かり頂けたと思います。お話の中には奇想天外な面白いエピソードが沢山ありますので、今回からもう少し詳しくお話してみます。
 タイは仏教国ですが、ヒンドゥー教の影響も色濃く残っています。王室行事にもヒンドゥー教の僧によってとり行われているものがあります。ヒンドゥー教の3大神はヴィシュヌ神、シヴァ神、そしてブラフマー神ですが、今回のお話はシヴァ神が住んでいるカイラサ山が舞台です。ノントックという鬼がカイラサ山の麓で神々の足を洗う仕事をしておりました。ところが神々はノントックをからかって髪の毛を引き抜き苛めましたので、ノントックはとうとう禿頭になってしまいました。からかわれるノントックノントックは神々の行いを恨み、シヴァ神に訴えました。そこでシヴァ神はノントックに指をさすだけで殺す事が出来る力を与えたのです。

神々にからかわれ、シヴァ神に訴えるノントック。

しかし、ノントックはその力を利用して神々をどんどん殺してしまったので、シヴァ神は困り果てヴィシュヌ神にノントックを懲らしめるように頼みました。ヴィシュヌ神は美しい踊り子になりノントックの前に現れ、彼を魅了し一緒に踊り始めます。

踊り子に化けたヴィシュヌ神美しい踊り子に化けたヴィシュヌ神。

ヴィシュヌ神は踊りながらノントックが彼自身を指す様に仕向けました。殺す力を持った指でノントックは自らの身を滅ぼす事になるのです。ノントックの命が果てる間際にヴィシュヌ神は踊り子の姿から本来の姿を現します。それをみたノントックは思わず叫びました。「お前は手を4本も持ったヴィシュヌ神ではないか!踊り子に化けて騙したのか!!俺が負けてしまうのは当たり前だ」ヴィシュヌ神はそこで「では来世で私は手が2本の人間となり、お前は手が20本、頭が10個の鬼となって生まれ変わりもう一度戦おう」と言います。このような前世の因縁に導かれヴィシュヌ神はラーマ王子となり、ノントックはトッサカンとなり来世で戦うことになるのです。


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